3方を道路に囲まれ近くには水田も広がる穏やかで開放的な敷地。
道向かいには桜の木が植わる地元の神社があり春先には華やかな景色が広がる。恵まれた敷地条件の恩恵を最大限享受しつつも、近隣から家族のプライバシーが保てるようなプランを考えた。
駐車場から玄関までのアプローチは周囲に対して開放的な計画とし、アプローチ自体が軒先・軒下空間になり雨や日射を避けつつ子供達が友達と遊べるような、また大人はプランターの植栽などで彩りを加えたりできるようになっている。
内部は1階には家族のプライベート空間である寝室、2階に家族全員が使えるLDKなどのパブリックな空間を設けていて、各階ともに窓の向きや高さに配慮して周囲からの視線を気にせずリラックスできる環境を目指した。
特に2階のインナーバルコニーとそこに面する浴室とLDKは周囲からの視線をほぼ遮りつつ神社側には大きく開いていて、プライベートに桜を楽しめるようになっている。
また、コンパクトで機能性を追求している建物ではあるが無駄のない空間の中にもちょっとした居心地の良い片隅があり、LDKだけではなく通路や階段やオープンスペースなどに居心地の良い片隅を見つける、宝探しのような楽しさも感じてもらえると嬉しい。