暮らしに安心と豊かさを 空を切り取るハコニワ
「初めから平屋を希望していました。なんといっても平屋は暮らしやすいですし、たくさんの部屋は必要なかったので。いちばんの希望は外からの視線を気にせず、のびのびと暮らせる開放的な空間です。好きなのはナチュラルでカフェっぽい家」という、カーテンのない暮らしに憧れていたご主人とナチュラルな北欧デザインが好きという奥様。
建築家が提案したのは外壁で敷地を囲い、中心に中庭を配置したプラン。
「中庭にしたのは周辺環境から住宅を切り離すためです。壁で隣地の建築や道を通る車などを遮りながら、空を切り取り、内部に引き込みました。自分たちの時間を楽しめる開放的な箱の家のイメージです。」
アプローチからの眺め
アプローチから見えるのはオリーブの木だけ。中の気配はうかがえません。左手前の門柱は表札、インターホン、ポスト、宅配ボックスが一体化したスグレモノです。
奥行きのある玄関ホール
ドアの横につけられた窓からの光で、玄関内はいつも明るい光に満ちています。
大型のシューズインクローゼット
シューズインクローゼットがあることで、来客を迎える玄関をすっきりと整えやすくなります。手持ちの靴も一目でわかるので、 履きたい靴を探す手間もなくなります。
重宝する2つ目の洗面台
家族が主に出入りするシューズインクローゼット隣に設けた洗面台。帰宅後すぐに手洗い、うがいができます。
大きな中庭とワイドな開口でつながるLDK
中庭の壁は高く立ち上げられ、光や風を取り込みながらも、外からの視線はシャットアウトしています。
お店気分のカウンターキッチン
ひときわ存在感のあるキッチンはご夫婦のお気に入り。友人にも好評で「友人が家に来るとすぐに入りたがるんです」と奥様。
広いL型カウンターは料理台、配膳台、ダイニングテーブルを兼ねています。キッチンの床は一段下げてあり、カウンターに座る人と視線を合わせやすくなっています。
気分を変えるベンチスペース
写真左奥にあるのは、建築家の提案で採用されたベンチスペース。
ちょっと横になるにも便利なベンチスペースの広さは1畳ほど。三方を囲まれているので「ほっこりと落ち着いた気分になります」と奥様。
中庭は床も壁も白くペイントされた清々しい空間
センターから少しずらした位置に孔をあけて植栽を植えました。ご夫婦お気に入りのオリーブがこの家のシンボルツリーです。LDKと中庭はほぼ同じレベルでつなげてあるので、出入りもしやすく一体感があります。
空を眺めて一息つける場所
中庭に面した書斎コーナーは、主に仕事を持ち帰る奥様が使っています。「仕事の合間にここから空を眺めるとホッとします」
LDKの美しさを保つ裏動線
LDKの裏側には、WIC、洗濯スペース、洗面浴室が一直線に配置されています。生活の雑多なものはすべてここに収まり、使いやすい動線になっています。