水害はどんな土地で起きる?

ハザードマップとは?
ハザードマップとは、自然災害による被害を軽減するために作られた、被災想定区域や避難経路・避難場所を示した地図です。土地の成り立ちや地盤の特徴を踏まえて、市区町村や都道府県によって作成されています。
ハザードマップは住んでいる市区町村のホームページや国土交通省が運営するハザードマップポータルサイトにて確認できます。複数の知りたい情報を地図に表示する「重ねるハザードマップ」と、各市町村が作成した地域ごとの「わがまちハザードマップ」の2種類の確認が可能です。洪水や土砂災害などさまざまな種類がありますが、水害についてまとめて知りたい場合は、重ねるハザードマップにて「洪水・浸水(内水)・ため池・高潮・津波」の計5種類を確認しましょう。
ハザードマップは住んでいる市区町村のホームページや国土交通省が運営するハザードマップポータルサイトにて確認できます。複数の知りたい情報を地図に表示する「重ねるハザードマップ」と、各市町村が作成した地域ごとの「わがまちハザードマップ」の2種類の確認が可能です。洪水や土砂災害などさまざまな種類がありますが、水害についてまとめて知りたい場合は、重ねるハザードマップにて「洪水・浸水(内水)・ため池・高潮・津波」の計5種類を確認しましょう。
徳島市のハザードマップ
徳島市で現在公開されているハザードマップは洪水・ため池・高潮・津波の4種類です。ハザードマップポータルサイトの「重ねるハザードマップ」にて4種類のハザードマップを合わせて検索してみたところ、徳島市の北部の吉野川沿いと東部の瀬戸内海沿いの地域はとくに注意が必要です。約5m~10mの被害が予想される地域も多くあります。吉野川または瀬戸内海から内陸に向けて約5~10kmの地域でマイホームを検討される方は、いざという時の避難場所の確認や水害に強い家づくりをする必要がありそうです。
徳島市はどんな特徴の土地?過去の水害もチェックしよう

1843年の事例
徳島市南部を流れる勝浦川の堤防が決壊したことで、徳島市西須賀町では数十日の間、冠水被害に遭いました。15戸の家屋が流れたほか、死者行方不明者は約50人にのぼっています。
1857年の事例
吉野川が増水し、鈴江堤防が決壊。徳島市川内町にて350戸もの家屋が倒壊しました。
1866年の事例
吉野川をはじめ、4つの川が氾濫する大洪水が起きました。約3万7千人以上が溺れたといわれています。
1934年の事例
室戸台風によって高潮が発生し、徳島県内の約2万3千戸以上が水没。4千戸以上が全半壊あるいは流出しました。死者行方不明者は39人となっています。
1976年の事例
台風により山間部で雨が降り続いたため、洪水が発生しました。吉野川の無堤防地区で氾濫したほか、下流域でも浸水が発生。全壊または流出した家屋は187戸、浸水被害も2万戸以上となりました。死者も10人と報告されています。
2004年の事例
台風によって吉野川が氾濫。徳島県の広い範囲で浸水が発生し、146戸の家屋が全半壊、約4千戸が浸水被害に遭いました。
水害に遭わないためにできること

注文住宅を建てるべき安全なエリアを確認する
注文住宅を建てる際の土地探しでは、先ほどご紹介したハザードマップで、各エリアの水害リスクを確認しておきましょう。分かりにくい場合は、家づくりを行う工務店に相談してみるのもおすすめです。ハザードマップには掲載されていない地元ならではの情報も入手することができるかもしれません。
徳島市で大きな被害をもたらす可能性の高い吉野川の洪水ハザードマップによると、比較的水害が発生しにくい高台のエリアは、浸水想定区域外にあたる眉山のふもとの下福万や上八万地区の一宮町片山、加茂名地区の名東町などです。浸水想定区域外は、都市から離れている場合が多いため、利便性はあまりよいとはいえませんが、住みやすさよりも家族の安全を守ることを優先したい方にはおすすめです。
徳島市で大きな被害をもたらす可能性の高い吉野川の洪水ハザードマップによると、比較的水害が発生しにくい高台のエリアは、浸水想定区域外にあたる眉山のふもとの下福万や上八万地区の一宮町片山、加茂名地区の名東町などです。浸水想定区域外は、都市から離れている場合が多いため、利便性はあまりよいとはいえませんが、住みやすさよりも家族の安全を守ることを優先したい方にはおすすめです。
水害が発生しにくい高台の場所を選んで建てる
海抜が高い場所に家を建てることで、ある程度洪水や浸水の被害を防ぐことが可能です。高台は中心地から少し離れる傾向にありますが、利便性と安全をバランスよく取りたい場合にはおすすめ。各地域のハザードマップを確認しながら少しでも海抜の高い場所に建てるようにしましょう。
水害に強い家づくりを心がける
水害に強い家は床上浸水しにくい家です。床下浸水が起きた場合も床下に入り込んだ泥や砂を排除する必要があります。しかし、床上浸水は床下浸水の被害に加えて室内の壁や家具家電にも被害が及ぶため、被害総額は膨らみやすい傾向にあるのです。
床上浸水を防ぐためには、敷地そのものを高くする「盛り土」や家の基礎を高くする「高床構造」、1階部分は駐車場にして居住スペースを2階以上にする「ピロティ構造」などがあります。
床上浸水を防ぐためには、敷地そのものを高くする「盛り土」や家の基礎を高くする「高床構造」、1階部分は駐車場にして居住スペースを2階以上にする「ピロティ構造」などがあります。
徳島市で水害にあったときの保証はある?
徳島県では、自然災害によって住宅が被害を受けた場合、被害内容に応じて支援金を支給。1市町村あたり10世帯以上全壊することで支援の対象となります。
住宅の被害内容に応じて基礎支援金が支払われ、さらに住宅再建のため加算支援金も支給されるようになっています。申請は被災時に住んでいた市町村です。基本的には世帯主が申請しますが、事情がある場合は世帯主以外でも申請可能。被害内容と支援金の支給額については以下の通りです。
住宅の被害内容に応じて基礎支援金が支払われ、さらに住宅再建のため加算支援金も支給されるようになっています。申請は被災時に住んでいた市町村です。基本的には世帯主が申請しますが、事情がある場合は世帯主以外でも申請可能。被害内容と支援金の支給額については以下の通りです。
全壊(50%以上)・解体・長期避難
基礎支援金100万円に加えて、住宅を建設または購入する場合200万円、補修のみの場合100万円、住宅を借りる場合は50万円が支給されます。
40%台の大規模半壊
基礎支援金50万円に加えて、住宅を建設または購入する場合200万円、補修のみの場合100万円、住宅を借りる場合50万円が支給されます。
30%台の中規模半壊
基礎支援金は支給されず、加算支援金のみです。住宅を建設または購入する場合は100万円、補修のみの場合50万円、住宅を借りる場合25万円が支給されます。
水害要注意エリアをチェックして命を守る家をつくろう
今回は、徳島市の土地の特徴や水害対策についてご紹介しました。家を建てる際は、水害の危険がなさそうな場所を選ぶのが1番です。しかしさまざまな理由で浸水する可能性がある地域に家を建てざるを得ない方もいらっしゃるはず。水害に強い家づくりを心がけながら、住み心地のいい家づくりを心がけてみましょう。徳島市で水害に強い家づくりをご希望の方は、ぜひ「命を守る家」を提案する株式会社ブリーズハウジングへご相談ください。
記事監修者:中小企業診断士(住宅コンサルタント)塩味 隆行
一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師
住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、 資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。
記事監修者:中小企業診断士(住宅コンサルタント)塩味 隆行
一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師
住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、 資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。