穏やかな光が降りそそぐ家。スムーズにオンとオフが切り替えられる仕掛け
熊本市内の利便性のいい場所に25坪ほどの敷地を購入したT様。「25坪と狭小地ですが、建築家だからこそ敷地を有効に活用し、創意工夫のある家にしてくれると信頼していました。」
建築家は「プライバシーを守り、採光を確保するためリビングを2階に上げ、すべての空間が違和感なくつながるようなプランにしました。クロゼットと続く洗面は清潔で美しいホテルのような空間に。また愛車を家の中から眺められる仕掛けもしています。Tさんが仕事に没頭していても、オンとオフが切り替えられることを考慮しました」と話します。
キッチンから見通すリビングとバルコニー
リビングとつながるバルコニーは南からの光と空を取り込みます。「明るい場所と落ち着いた場所、気分でくつろぐ場所を変えています」とT様。
ダイニングとリビングの間には段差をつけて空間を緩やかに分節しています。
穏やかな日が差し込む、リビングから続くバルコニー
壁を高く立ち上げてあるので近隣からの視線は届きません。「ソファに座れば、空しか見えないんです」
清潔感のある白いキッチン空間
壁も天井も収納も白で仕上げました。東西と北に配置された窓で通風を確保しながら安定した光を取り込みます。オープンタイプのキッチンはR+houseのオリジナル。収納を兼ねたカウンターと冷蔵庫の間は壁で仕切ってあるので、質感の違うものが混在しても違和感がありません。
キッチンとダイニングテーブル
キッチンとダイニングテーブルは一直線に並べてすっきりとした印象に。床はオークのフローリング材。
150㎜と幅広なのでゆったりとした感じになります。階段との仕切りはスケルトンのスチールフレーム。LDK全体に統一感を持たせながら、スペースを分けています。
ダークグレーの箱の家
T様が「極力窓をつけないでほしい」と要望した通り、表からの視線をずらした位置にだけ窓がつけられています。建物上部バルコニー部分だけスコンと切り落としたようなプロポーションがユニークです。
光にあふれる玄関と廊下
アプローチを抜けると光にあふれる玄関と廊下が。窓の向こうに愛車を望みます。
外壁をくり抜いたようなインナーガレージと玄関
どんな天候の時でも荷物の出し入れがラクにできます。
オンオフのスイッチを切り替える場所
洗面、浴室、WICは回遊動線で結ばれています。仕事に行くとき、帰宅したとき、すべてはこの動線内で完結するようにプランニングされました。
ゆったりと収納できる、ショップのようなWIC
来客の目に触れない場所にあるプライベートな空間。L字型にハンガー収納がつけられました。ここで着替えることでオンオフが切り替わります。
小さな空間を印象的に演出
トイレや洗面などの小空間は壁の色やライティングで演出。洗面スペースの鏡や洗面ボウルにおしゃれな照明がよく似合っています。