阿南市の特徴とは?
阿南市が位置するのは、徳島県東部、中央海岸線です。東には紀伊水道が広がり、北には勝浦町や小松島市に接し、南には太平洋に臨んでいます。西は四国山系である東端に連なる山地と沖積平野が並んでいます。また、阿南市は温暖な気候だけでなく川や海、山などの自然に囲まれたエリアです。
阿南市の周辺には室戸阿南海岸国定公園があります。阿南の海の特徴は入り組んだ海岸線や海産物の宝庫であるほか、岩礁と白砂青松の海浜が作り出す美しい景観にも富んでいます。
阿南市内には、フジグラン阿南やショッピングプラザ・アピカなどの大型商業施設、食品スーパーやディスカウントストア、ホームセンターなど数多く点在。阿南から徳島市まで車で約40分でアクセスできます。
自然に囲まれているだけでなく、生活面での利便性が良いことから住みやすい地域といえます。
阿南市の水害リスクについて
阿南市周辺には海や川が多くあるため、水害の危険性を把握しておく必要があるでしょう。
阿南市の洪水ハザードマップを参考に、水害のリスクが高い場所や安全性が高いとされる高台の場所などを確認していきます。
水害リスクが高いとされる場所
阿南市では、桑野川、那賀川などの想定最大規模降雨が発生した場合の洪水浸水想定区域が発表されています。阿南市周辺の要配慮者利用施設周辺で想定される浸水深は、0.5~3.0mです。大雨や台風などによる危険性が高いと判断される場合には、早めの非難が重要になります。
桑野川の一部では浸水した場合最大で5.0~10.0mの水深が想定されています。そのため河川の氾濫には警戒が必要となるでしょう。
台風による災害事例について
2014年8月に発生した台風12号の影響で、阿南市蒲生田雨量観測所では、24時間で490ミリ降り、観測史上最大となる雨量が記録されました。また、台風11号の影響で那賀川上流では総雨量は1700ミリ観測しています。古庄水位観測所では、水位8.0mを観測し、観測開始以降最高の記録です。この豪雨により、那賀川、桑野川流域では多くの家屋が浸水、加茂谷地区では河川の氾濫などの大きな浸水被害が発生しています。
2019年8月に発生した台風10号では、大雨の影響で那賀川が増水し、近くの中学校のグラウンドと校舎の1階部分が浸水。また、国道195号線も冠水するなどの被害が多数発生しました。最大時で497世帯693人が避難世帯しましたが、阿南市での人的被害は出ていません。
水害リスクが低いとされる高台の場所
阿南市の浸水想定区域マップを確認すると、さまざまな箇所に浸水などのリスクが低いエリアがあります。大深田をはじめ、阿南中学校付近や豊益町の一部の地域は浸水リスクが低く、ほかの地域に比べ水害被害を受けにくいでしょう。
水害対策を施した家づくり
住宅を検討する際には、自然災害に備えた家づくり、環境選びをすることが重要です。阿南市のハザードマップを確認すると、桑野川に架かる会下橋や長生橋付近では川の流れがカーブによって大きく変わっています。ハザードマップを確認すると、氾濫流の恐れがある区域に指定されているため要チェックが必要でしょう。より詳しく正しい情報はハウスメーカーなどに問い合わせるのがおすすめです。
また、国土交通省が推奨する水害対策として4つ挙げられます。1つ目は敷地の全体を高くするかさ上げです。2つ目は家の基礎を高く設置する高床、3つ目は、断水性のある塀で家を囲む方法、4つ目は断水性の高い外壁にする建物防水です。このような対策は実際に水害が発生した際に有効的といえます。住むエリアにあった対策を確認し、家づくり取り入れてみましょう。
>>徳島市で水害が心配されるエリア?土地選びのポイントについてもご紹介
阿南市の地盤について
阿南市の中心部に比べ沿海部や川沿いは地盤が弱く、液状化の危険度が極めて高いとされています。土砂崩れが起こりやすい場所や液状化が発生しやすいとされる場所、災害事例について詳しく見ていきましょう。
土砂崩れが起こりやすいとされる場所
阿南市のハザードマップを確認すると、津乃峰地区、大井地区、細野地区、上大野地区、熊谷地区などの山に隣接する場所の多くが、土砂災害警戒区域となっています。警戒すべき種類はさまざまで、急傾斜や土石流に分けられます。場所によっては、土砂災害特別警戒区域エリアもあり、土砂崩れに注意が必要です。
液状化が発生しやすいとされる場所
国土交通省が発表するハザードマップによると、南海トラフ巨大地震が発生した場合の阿南市の被害想定は、全域に及びます。特に沿海部にあたる、畭町や中林町、才見町などの被害は、津波や震度7レベルの非常に強い揺れが長いと5分ほど続くと予想され、液状化のリスクが高い場所とされています。
地震によって被害が予想される場所は、早めに耐震補強工事や地盤改良、免震などの安全対策を心がけましょう。
地震による災害事例について
2022年6月17日に発生した震度4の地震では、人的被害や住家被害、土砂災害などの報告はありません。しかし、今後起こる地震に備えた準備は必要になるでしょう。
>>徳島市で安全な土地はどこ?ハザードマップからわかる地盤の強さを紹介
阿南市で安全性が高いエリアとは
阿南市で注文住宅を検討する際に、重要になるのは安全性が高いエリアであることです。水害被害や地震の影響を受けにくいとされるエリアについて詳しくご紹介します。
宝田町の安全性
宝田町は、土佐東街道沿いに広がる地域です。周辺に山はなく、土砂災害に巻き込まれる確率は比較的低いです。近くに桑野川が流れていますが、防災マップを確認すると川から離れた内側の一部は色が薄く被害の危険性が低いことがわかります。宝田町付近には、阿南医療センターをはじめ、ディスカウントドラッグストアコスモスやワークマンなどの店舗が数多くあります。安全性が高いだけでなく、生活にも困らないエリアといえるでしょう。
才見町の安全性
阿南道路沿いに広がる才見町では、近くに大きな川はなく、反乱や洪水の心配は少ないです。また、近くに崖崩れや土砂崩れの恐れのある山はなく、危険性の低いエリアとなっています。周辺には阿南市立東部自然公園があり、散歩道にピッタリです。イタリア料理を手軽な金額で楽しめる店舗やモスバーガーが範囲内にあるのも魅力の1つ。才見町エリアの多くの場所は田畑に囲まれており、平坦な道が続いています。落ち着いた環境で子どもをのびのび育てたい方におすすめです。
那賀川町原の安全性
那賀川町原は、田んぼや畑に囲まれたエリアです。周りに大きな川や山がないため、水害や土砂災害の危険性が低いです。また、那賀川町原にはJR牟岐線が通っており、近くには西原駅があるため交通の便が良いといえます。エリア内にスーパーやコンビニ、ドラッグストアなどがありませんが、落ち着いた雰囲気とのどかな町並みは子育て世代に向いているでしょう。また、那賀川町原も平坦な道が多いため、エリア内の移動手段は車だけに限らず、徒歩や自転車など幅広い選択肢から選べます。
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徳島県阿南市の水害や地震が起きた際の想定されるリスクや水害対策を施した家づくり、住宅を建てるうえで安全なエリアをご紹介しました。阿南市は山や海、川などの自然に囲まれたエリアのため、自然災害に備えた家づくりを検討する必要があります。阿南市での生活の主な交通手段は車ですが、市営バスやJR牟岐線などの公共交通機関が整っているため安心して生活できます。住宅を建てる際には、ハザードマップの確認を行い、自然災害から守れる家づくりをしましょう。
株式会社ブリーズハウジングでは、最適な住まいのご提案をしてまいります。阿南市でマイホームをご検討される方はぜひ「株式会社ブリーズハウジング」へご相談ください。
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